ニットのお手入れ、守本社長に聞いてみた|縮み・毛玉との付き合い方と、おうち洗いのコツ

毛玉だらけのニットを持つたけし 社長ブログ

冬になると出番が増えるニット。でも「洗ったら縮んだ」「毛玉だらけになった」という失敗も多いアイテムです。

今回はモリモトクリーニングの守本社長に、ニットのお手入れの基本と、家で洗うときのコツを聞いてみました。

ニットで多い失敗は「縮み」と「毛玉」

ニットをブラッシングするたけし

――ニットで一番多い失敗や相談は何ですか?

「縮みと毛玉が多いな。毛玉は、正直しゃーないところがある。

取っても取ってもできるからね。着る前にブラッシングするか、もう『できるもの』として付き合うかやね」

毛玉は、着用中の摩擦で繊維の表面が毛羽立ち、それが絡まって玉になったものです。ピリング(毛玉)を防ぐ加工は、糸や生地の段階でするもので、製品になってから家庭でできる防止策は限られます。

だからこそ、着用前後のブラッシングで毛羽立ちを整えることが、現実的な対策になります。ブラッシングには静電気を取り除く働きもあって、静電気で毛羽が絡み合うのを抑える意味でも、毛玉を防ぐことにつながります。

たけし

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ただし、ブラシもやりすぎは禁物です。力を入れてこすりすぎると、生地が伸びたり、最悪は穴が開いたりするリスクがあります。

電動の毛玉取りもありますが、カットしすぎて穴が開いたという話もよく聞くので、大切なニットには使わない方がおすすめです。

洗うときは「水」が安心。ぬるま湯は汚れに強い反面、リスクも

ニットを押し洗いする様子

――家で洗うときに大事なポイントは?

「水の温度やね。汚れが気になるなら、ぬるま湯の方が汚れは落ちやすい。でも、その分、色落ちと縮みのリスクは上がる。

迷ったら水(常温の水)が一番安心やね」

洗い方は、ゴシゴシこすらず、上から優しくゆっくり押す「押し洗い」で。すすぎも同じく優しく押すだけにします。

干すときは形を整えて平らに干すのが基本です。

おうち洗いにおすすめ「デリケートプロ」

――お店で販売している「デリケートプロ」は、普通のおしゃれ着用洗剤と何が違うんですか?

「まず、香りが残らへん。微香料で、乾いた後にはなんの匂いも残らないのがええところ。

それと弱酸性で、繊維と同じpHやから傷みが少ない。ウール、カシミヤ、シルクみたいな動物性の繊維に最適やね。

もちろん綿に使ってもらっても、最高にふわふわになるよ」

デリケートプロは、デリケートな衣類のための弱酸性洗剤です。

たけし

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これは家で洗わない方がいい、の線引き

――家で洗えるニットと、店に出した方がいいニットの線引きは?

「モヘアは家庭では無理。ドライクリーニングだけやね。

家で洗うと毛が抜けて、すっかすかになるよ。あと、ハイブランドのものもできたらやめといた方がいい。

ええ服ほど、よう縮むからね」

大切な一着ほど、無理せずプロに任せるのが結果的に長持ちします。

日頃のお手入れは「着たら休ませる」

――洗う以前に、日頃のお手入れで気をつけることはありますか?

「いちばん大事なのは、着たら1日は休ませることです。ニットは着ている間に伸びて、湿気も吸っています。

脱いだらすぐにクローゼットへしまわず、風通しのよい場所で半日ほど陰干しして、湿気を飛ばしてから畳んでしまう。これだけでも持ちが変わります」

あと、ハンガーに吊るすのはNGです。自重で肩や身頃が伸びてしまいます。

保管は畳むのが基本です。

帰宅後のブラッシングも習慣にするとよいです。ホコリを落として毛羽を整えるのに加えて、静電気を取り除くことにもなります(毛玉対策のところで話した通りです)。

たけし

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汗をかいた日や、食べ物の匂いがついた日は、特にしっかり陰干しを。湿気と匂いをためたまましまうのが、カビや虫食いのきっかけになります。

「市販の消臭スプレーはおすすめしません。

あれはニオイと一緒に、汗や皮脂といった汚れまで包み込んで感じにくくするような仕組みで、汚れ自体が取れるわけではありません。

汚れを残したままにすると、生地の傷みが進むこともあります。界面活性剤などの成分が残って、ベタつきの原因になることもあります。

どの製品にも小さく注意書きが書いてあって、シルクやウールには使えないものも多い。万能ではないので、気をつけた方がいいです。

ニオイが気になるときは、まず陰干しで湿気と一緒に飛ばすのが基本です」

シーズン終わりの保管は「防湿・防虫」

ニットを衣装ケースにしまうたけし

――保管で気をつけることは?

「湿度と虫対策やね。防虫剤(ムシューダみたいなもの)を入れて、防湿・防虫をしっかりしてほしい。

油断するとカビるよ」

しまう前には汚れを落として完全に乾かし、畳んで保管するのが基本です。

たけし

「保管の相棒はこれ!防虫剤のムシューダ、定番やで」

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大切なニット、長く着るための第一歩は「無理に家で洗わない判断」も含めたお手入れです。ご相談はお気軽にどうぞ。

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